どこかに移動する時、電車やバスなどの公共交通機関を利用されることが多いと思います。
同じ経路を何度も使うけど、定期にするほどではない。けど、ちょっとでも安くしたい。特に営業の方などに多い思いではないでしょうか?
おそらく節約の意識の高い方はクレジットカードや交通マネーのオートチャージを活用されていることでしょう。
けれど、逆に「カードを使えば節約している!」なんて思いこんでいませんか?
実は交通費は地域によっても安くする方法が異なります。今回の基礎編では、そんな考え方をまずは知ってみましょう。
関西で電車に乗るなら格安切符の自販機
関西では駅の改札近くで自販機を見かけることが多いと思います。飲み物でもタバコでもありません。切符の自販機です。
すぐそばの改札横には自動券売機があり、定価で切符販売がされています。
その数十mそばに自販機があり、様々な区間の切符が定価の割引料金で売られているのです。
こうした切符の自販機は、他の地域では新幹線の駅の近くや金券ショップの隣にあったりすることが多いです。扱われている切符も新幹線の切符が中心です。
一方で、関西ではローカル線の駅を結ぶ切符が格安で販売されているのです。
そのため、ICOCAやSUICAなどの交通マネーのオートチャージを使うよりも、自販機の格安切符を有効利用した方が圧倒的に利回りが良くなるのです。
JR西日本 昼得きっぷ
JRは地域ごとに会社が分かれているので、地域ごとに異なるサービスを取り入れています。中でもJR西日本は「昼得きっぷ」という割引率の高いきっぷを導入しています。
たとえば上記の写真の「長岡京~大阪」の区間の場合、定価では片道550円です。これが昼得きっぷを使うと、340円になるのです。
昼得きっぷはJR西日本の独自サービスで各区間ごとの価格は以下のリンクをご参照ください。
昼得きっぷは2015年に制度変更がされて、2016年9月30日までが発売期間とされました。その後、2016年9月15日にニュースリリースが出され、2017年9月30日まで切符の発売が継続されることになりました。
2017年8月24日現在では特に継続延長のニュースは出ておりませんので、このままですと9月30日に発売が終了します。今年も是非、継続延長して頂きたいものです。
昼得きっぷは平日は午前10:00から夕方5:00(17:00)の間に改札を通る場合に有効な時間指定の切符です。また、土休日は時間を問わず利用することができ、6枚つづりでの販売です。
たまに利用するだけという方であれば、上記に書いたような自販機や金券ショップを利用すると、若干割高になりますが、定価よりもうんと値引きされた価格で1枚単位で購入できます。
改札を通る際には特に何も手続きはいりません。チケットを改札に通すだけで利用できます。
まとめ
このように地域によっては地域限定の割引きっぷがあったり、自販機のような異なる商習慣があったりします。関西の方にとっては当たり前かも知れませんが、逆に関東に出てくるとこうした自販機や切符がありませんのでご注意ください。
いずれにせよ、いつも利用している自分の方法が日本全国共通なのではなく、地域が変わればオトク方法も変わるということを認識頂きたくて、今回の記事をご紹介させて頂きました。
One More Comment
電車の運賃も現金の場合と、交通マネーを使う場合で1円単位の運賃が異なったり、昔から使われていたプリペイドカードが廃止されて交通マネーに変わるなど、テクノロジーの進化と共に利用できるお得方法も変わっていきます。
これからの時代はフィンテック(Fintech)がより盛んになるので、お得術の多様性も増す一方です。ぜひ楽しみながら節約していきたいものです。
それでは、明日も良い日を!