生のIR情報に触れよう ~日経IR・投資フェア~

株の投資にあたって、企業情報を得ようと思った時、あなたはどのように情報を集めていますか?

もちろん、各企業のIRサイトを確認される方が大多数かと思います。過去の業績や今期の業績見通し、中期経営計画、株主優待、配当性向、社長メッセージ...など、様々な情報をIRサイトを通じて見て取ることができます。

また、会社四季報を読み込んだり、証券会社のサイトを確認されるかもしれませんね。

ただ、いずれもこうした情報は書類を通した情報で、企業で実際に働いている人の顔まではなかなか見えてこないものです。会社紹介資料でどれほど美辞麗句が並んでいても、実際に働いている社員にトップのメッセージが浸透していないこともあります。

そこで企業調査にあたっては企業の生の情報に触れることも重要な調査手法です。

一つは株主総会。企業トップからの説明や、株主から質問することもできます。また、一部の企業は個人投資家向けに会社説明会を開催していることがあるので、そうした説明会に参加するのも有効な手段です。最近はオンラインセミナーや説明動画を配信しているところもあるので、こうしたツールを活用するのも手です。

ただ、ご自分のお仕事をお持ちの方が会社説明会を1社ずつ参加して情報収集することは、なかなかに難しいのが実情ではないでしょうか?

そこで複数の企業のIR情報にまとめて触れられる展示会を活用してみるのも有効かと思いますので、今回は「日経IR・投資フェア」をご紹介いたします。

 

日経IR・投資フェア

毎年、年に一度の頻度で日本経済新聞社が主催している投資関係の展示会として「日経IR・投資フェア」というものがあります。

2017年の開催概要

2017年度の催しは生憎と既に終了してしまいました(2017年は8月25日金曜日~26日土曜日に東京ビッグサイトで開催されました)。

2日間の開催で1万7千人以上の投資家が参加されたようです。企業だけでも80社以上が出展。

入場無料です。

http://ir.adnet.jp/index.html

2018年の開催予定

2018年度は以下の概要で開催されるそうです。

日程

2018年8月31日(金)、9月1日(土)

場所

東京ビッグサイト 東4ホール

出展企業

未定(現在募集中)

日経IR・投資フェアの概要

日経新聞社が主催して、上場企業が出展。それぞれにブースを構えて個人投資家に直接顔をあわせながら説明を行う場を設ける投資家向けの展示会です。

2017年度は80社近くの上場企業が出展していました。

投資家は各ブースを回ってIR担当者に直接話を聞いたり質問をしたりすることができますし、各ブースで開催される説明会を聞くことでWebだけでは掴みづらかった企業特徴やメッセージを理解する機会を持つことができます。

企業の個別ブースの他、大きい会場で講演会や会社説明会が時間を区切って開催されているので、投資にあたっての知見を広げる機会にもなっています。

どこから回らないといけないといった決まりも拘束時間もないので、30分だけ顔を出して帰られてもいいですし、一日中参加してじっくり情報収集されても大丈夫です。
企業によっては説明会に参加するとお土産を渡してくれる場合もあります。

こんな方におススメ!

  • 兼業投資家で企業調査を効率的に進めたい方
  • あまり企業のことを知らないので、世の中にどんな企業があるのか視野を広げたい方
  • 気になる企業があるので、IR担当者と直接話をしてみたい方
  • 企業からのお土産を集めたい方

まとめ

以下のメリットがあります。

・実際に企業で働いており、投資家の窓口を務めるIR担当者と顔をあわせて話をすることができる
・いくつもの企業の会社説明を1日にまとめて聞くことができる
・資料やお土産をもらうことができる
・講演会やセミナーを通して学びを深められる

次回の開催は2018年8月31日(金)、9月1日(土)です。

One More Comment

私は今年は他の予定と重なってしまい参加することができませんでしたが、一昨年の2015年に参加してきてとても有意義でした。

オリックスに関心があったのでIR担当者に色々と質問して、彼らなりに考えている自社の弱みの話などは資料にも載っていない情報でしたのでとても参考になりました。

また、それまでキヤノンは株主優待も実施していないこともあり、あまり興味がありませんでしたが、説明会を聞くと経営方針に好感持てる上、高配当企業ということが分かるなど、新しい発見を多く得られました。

人と話したくないという方にも、メリットの多い場になると思いますので、ぜひ活用されてはいかがでしょうか?

それでは、明日も良い日を!

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